ゆる判(引越先)

ゆる判(うすあじ

手描き消しゴムはんこ彫る人。そのゆくさき。#yuruhanga

かしこ・かわさき・かこさとし



あぁ、しらせ見学に行きたかった

今月
しらせの一般公開が横浜でありました。
行けそうなのは出店前日だけ。今回は見送ることに。

後日知ったのですが、北海道への支援に向かったようですね。
がんばれしらせさん。という気持ちでまた別の機会に見学できるチャンスを待つことに。

そしてもう一つ。

川崎市市民ミュージアムで開催されていたかこさとしの秘密展」
これはあきらめられず



行ってまいりました。

感じたこと。

絵本作家となる前の文集の描き方。トリッキーなデザイン。
夜明けを迎えるおもちゃたちの表情。太陽のエネルギー。
月に向かう平和への想い。

少年時代の生活を思うに絵画への手の届き具合は
なんというか恵まれていたり、厳しくもあり。
総合的には許されていた、余裕があった側の人だったのでは。
小学生の写真を見る限りは、そんな印象でした。
もちろん戦中戦後のジレンマ、逆転現象への苦悩もたくさんあったのでしょうけれど。

ソビエト絵本の興味
絵画教育への取り組みと、現場での記録、子供の反応など

彼の絵本作家に限らないー関わりの濃いー大樹のような志と
エンジニア的な視点ー細かい枝葉、葉脈に至るような細密さを
並べて観せていただいたように思いました。

かわいかったのが、手袋の話。
セリフはないのでサイレント漫画のようでもあるのですが、
動物たちがとてもかわいい。

パノラマ風景
山から森、村、町、都会に移る風景が
全てを描いているのではないのに、要点を漏らさず描いていることで産まれる説得力。

雷鳥(だと僕は思うのですが)の存在感。
水が川となって海まで続く。
世界はつながっている。真っ青な海と大気。

大変なものを観せられているのでは。

人体。
工業。
生活。

身の回りのものをよおくみて、描く
今回の展示でも示されていました。

思えば以前から
個展会場で作家さんのお話しから教えていただくこと
twitterなどでtipsで目にすること
じっくり、納得いくまで。

僕はまだ到達できていないことを再認識したのでした。

時間をかけても納得のいく線にならないもどかしさ。
それを抱える重さを避けがち。

精度。
ゆるい絵柄のはんこ家が最近向き合おうとしているテーマ?


足りないものを補うための心がまえを、
言葉以外の何かで教えていただいたような気がします。

タイミング的には次回の出店はお化けのイベント。
今までとはだいぶ異なる心持ちで臨みます。
がんばります。



ミュージアムには地元の博物資料の展示もあって、同時に見られたのがさらによかったです。

美術館と博物館って距離があることもあるので、知らない街の歴史を企画展の延長線上で見られるのは
遠い場所民にとってはありがたいことです。

広場にキッチンカーが来てたのも面白かったです。

帰りはたまがわ沿いに歩きました。


広い河川敷、少年野球のグラウンド、ゴルフ場。


高い空、送電線、鉄橋。

展示の後に目に入る風景は少し新鮮な感覚で味わえます。
お天気にも恵まれて良かったです。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

お知らせ。
次回の出店は9/30日曜11:00-16:00
駒込妙義神社でのお化け大祭です。

雨天休止ですが、晴れることだけお願いしつつ、
妖怪っぽいはんこを作って行きます。
またお品書き的な記事が書けるようがんばります。
無理のない範囲で。

それでは。ノシ